2007 ・6月「マリールイーズ」シェフの小部屋
◎ 6月のお休みは、4日(月)、11日()、18日()、25日(はお休みとなります

今月の料理教室「サロン・ド・ルイーズ 6月」は、19(水)20(木)21(金)の3日間です。(会員登録制・キャンセル待ち有)
季節の素材も、他の部屋も、近々更新しますのでお楽しみに…只今作業中!!(^ ^)
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2007年6月22日(金)
盛況!「サロンドルイーズ」(^^)v
 皆さん、最高〜にイイ笑顔(^^)v
こんなたくさんの笑顔が頑張れる秘訣なんです。水曜、木曜、金曜日の皆さん、いつもありがとうございます。
6月の料理教室も無事終わりましたね。今回はサロンの写真たっぷりを載せちゃいますヨ。
Petits legumes farcis nicoise au pistou
南仏風小さな野菜のファルシ ソース・ピストー
Paupiette de Congre a la "CHIMAKI". Sauce aigre-douce au curry
穴子のポピエット 洋風ちまき仕立て
Mousse au yaourt et terrine de pamplemousse.sauce coco et au tapioca
ヨーグルトのムースとグレープフルーツのプレッセ ココナッツソース
 初夏の薫り漂う6月のメニュー。皆さんに結構喜ばれて、ひと安心でした。
毎回毎回サロンのたびに、開幕初日舞台のような心境?の繰り返しです。いつになったら自信満々で
立てるのか…? (でも、どんな講習会でも、この緊張感は大切にしていきたいと思います)
今月は、いっぱい手伝って貰いました。皆さん、それにしても熱心、熱心、熱心!
やっぱり会食が一番かな?今月のサロンは、各曜日ともだいぶ会話が盛り上がってました。
途中何度も歓談に入り込めなくて、シェフもタジタジ・・・
☆  ☆  ☆
 今月も熱心なメンバーの方々、色々調理器具や材料を購入され、不足分はしっかり注文して・・・。
来月のサロンもほとんどの方が出席予約をいただき、ありがとうございました。
・・・今月みたいに、自転車で転倒なんて事がないように…充分気を付けます。ご心配をお掛けしました。

 (お店以外の事では、今週もまたまた色々ありました。様々な内容は又次回に…。
  それにしても、料理に集中したいッ!)
No.69
2007年6月18日(月)
怒涛の一週間…&サロン
 いやぁ〜・・・、いろいろあり過ぎでした、この一週間。 店の事、プライベートな事、その他諸々・・・。
その一部を書いちゃいます。(忙しいんだったらよせばいいのに…打ち込みが早くなった功罪かな?)
☆  ☆  ☆
 先ず、先々週のご報告から。 (先日の平塚タウン誌のコラムの件が、チョッと進展がありましたので…)
ご主人から連絡がありました。電話で「今度ゆっくり飲みながら話したいね…」等々の連絡を頂き、ご主人の都
合の良い日を連絡下されば、こちらから出向きますとの約束をしました。近々お会いしてゆっくり話してきます。
 タウン誌の方でもチョッと進展が…。今日葉書が届き、「…真摯に受け止め…」(割愛)等々の返事を頂き、
今回の件は、まぁそれなりに一件落着…。何とか軟着陸ってとこかな…。
 (それにしても葉書の差出人の名を見てビックリ!4年前、マダムが他界した時、紙面の4分の1を割いて
マダムの記事を書いて下さったY女史ではないか…。今は編集長になっておられた。二ヶ月前にもお会いした
のだが、こんな形でまた連絡を頂くとは…。まぁ、俺のこんな気性は変わらんので許して下され。涙を流しな
がら取材して下さったあの時の事は、今でも心に残り感謝しております)
☆  ☆  ☆
 先週一番大きな問題だったのが、お店の賃貸契約の一件。これが、胃が痛くなるほどの内容で…。
以前から色々あって・・・、ただでさえ悩みの種だったのに・・・。
 当お店の大家さんは建設会社なのだが、過去2回も負債を抱え、裁判所から「差押さえ命令」があり、賃料の
払い込みを制限され右往左往。今回も何とか差押さえを逃れたらしいが、今回は所有権を譲渡したので、そち
らと新契約書を交わしてとの連絡が…。が、なんとその新所有者は前大家の娘さん。その新契約書の内容を
見ると、とんでもない契約内容。賃料は上がるは、敷金にまで食い込む内容…等々で、このまま契約すると、
とんでもない事になりそうな予感がして、早速知り合いの司法書士の先生に相談すると、内容は司法書士の
範疇を越えるらしく、その場で先生の友人の弁護士を紹介して貰う事に。
 その相談日が今日。東京が事務所だが、自宅が茅ヶ崎なので自宅へどうぞということで、夜7時半にお邪魔。
色々お話を伺い、絶対に判を押してはダメだと言われ、こちらには落度はないから心配しないようにとの事。
それにしてもこの交渉はまだまだ続きそうで頭が痛い。料理人は料理に集中するだけで目一杯なのに…。
 当ビルの一階は、当店と病院、薬局、アンティークショップの4軒が入っているのだが、今回の問題で今週は、
休憩時間やお店が終わってから、院長や社長達と今後の対応を相談。四者会談三者会談と、何度も何度も
会合で休む暇もなかった。今時こんな大家さんって、います?(よく言う、当り外れってこんなことなのかなぁ)
 これで何とか決着してくれればいいのだが…。まだまだ続きそうだなぁ・・・(;_ ;)
  (一時は閉店、移転も考えて、胃に穴が開きそうだった事を思えば、一歩二歩好転したかな・・・?)
☆  ☆  ☆
 そんな今日の休日の午後は、飲食業組合の役員会。今年は役員改選の年で、案の定、様々な話しが…。
危うく執行部に入れられそうだったが、固辞。その代わりということで、飲食業連合会で行っている様々な事業
の全ての事業部をみてくれと…。さらに新しく新設された広報まで任されて。「…そ、そんな、全ての委員会をみ
たら月の三分の一は委員会に出なきゃならないっすか!」と言うと、常任理事会は勿論だが、理事会だけでも
出て貰えれば、との事に・・・。まぁ、やれるとこまでやってみましょう・・・
 (とはいえ、事業部も広報も執行部みたいなもんなのだが・・・)
あっ、まだあった、今週中に防災訓練の企画書を市の防災課に提出しなければ・・・(;_ ;)
☆  ☆  ☆
・・・と、まだまだあるのですが、そんな色々あった真っ最中の、先週月曜日、自転車で転倒し右肩を強打。
隣の病院でレントゲンを撮って貰ったら、骨折は免れたものの、筋肉断裂だと!どうりで腕が上がらん訳だ…。
 先週はずっと三角巾で腕をつっている始末。今週から料理教室が始るというのに・・・(;_ ;)
ところが、なんと脅威の回復力!腕は充分上がらないまでも、三角巾でつらなくても何とか勝負できるまでに…
an〜d、サロンのメニューも完成しました。今日はその内容だけ紹介して・・・。それでは、おやすみなさい。
☆  ☆  ☆
楽しいカルチャー・お料理教室  2007年6月
作って、食べて、プロの技を学ぶ・フ ラ ン ス 料 理 教 室
 ふた月ぶりの料理教室です。皆さん料理魂が疼いていませんか?
日毎暑さも増し、鬱陶しい梅雨が訪れますが、野菜たちの生育には、必要不可欠な季節です。
美味しいものを頂くためには、私達も、潤いの季節と感じて、たっぷり満喫しちゃいましょう??
 今月はそんな野菜たちがたっぷりと登場です。天や大地の恵みを存分に浴びた野菜たちを、
美味しく昇華させてあげましょうね。如いては、私達の健康のために…。
 穴子は、フランス料理ではあまり使いませんが、フランス料理を日本の心で表現します。
デザートは、鬱陶しいこの梅雨時を吹き飛ばしちゃうように、トロピカルな気分で…!
Petits legumes farcis nicoise au pistou
南仏風小さな野菜のファルシ ソース・ピストー
 夏の南仏をイメージすると、様々な野菜たちが思い浮かんできます。
あれもこれもと考えるといろいろ食べたくなるので、いっそのこと、みんな並べちゃいましょう・・・という、一皿。
 南仏を代表する料理に「野菜の詰物」があります。1〜2種類ではつまらないから、たくさん作って盛り合わせ
て、前菜としてはもちろん、昼食に召し上がるならメインになるボリュームも生まれます
 付け合せとしても使えますので、主菜の材料に合わせ、中身もこのレシピ通りでなくても、基本分量を目安と
してその時々の様々な詰め物をして楽しんで下さい。
 ひと昔前のパリの大衆食堂などでもよく出されていたスタイルですが、こうした野菜料理を大皿で焼き上げて
何皿も客のテーブルに持って回り、客は銘々自分の好きなだけ取り分けて、後から後から出てくる野菜を満喫
してから、これをオードブル代わりにして、もう一皿メインの料理を頼む、という楽しみ方が好まれていました。
 今回のサロンでの味付けは、南仏の薫り漂わせるピストー風に仕上げます。
 もぎたてのトマトや採れたての葉野菜・・・、サラダなどの生野菜や、サッと茹でた野菜のシャキシャキ感は
日本人が特に好む食感ですが、野菜にそれぞれの旨みがたっぷり浸み込んだ南仏風の煮込み料理も、野菜
料理の大切な楽しみ方のひとつです。 でも、煮込み過ぎは禁物ですヨ。
Paupiette de Congre a la "CHIMAKI". Sauce aigre-douce au curry
穴子のポピエット 洋風ちまき仕立て
 夏に向けて美味しくなる穴子や鰻は、夏バテ防止に人気のお料理です。
穴子は、鰻と比べるとややあっさりした味わいですが、とろけるような食感と旨味はうなぎに負けていません。
 栄養価も高く、鰻には及ばずともビタミンも豊富です。また穴子自身旨い魚であると同時に、他の素材と組み
合ってその味を高め、自らを主張しすぎない上品な旨みが魅力です。
 相手を助け、味に豊かな広がりを与えてくれるその味は、シェフも周年好んで使う素材のひとつです。年間を
通して市場には出回りますが、産卵期を避けた夏が、やっぱり旬ですね
 今月は、そんな穴子をお米と組み合わせました。穴子とお米、日本人ならだれでも喜びそうな最強タッグ。
でも、そこはサロンドルイーズ。フレンチならではの味わいに仕上げます。
 お米も、うるち米、もち米、ワイルドライスと合わせ、野菜とブイヨンで炊き上げ、甘酸っぱさと、エスニックな
香りを加えた、2種類のソースを組み合わせました。
 モチモチ感の中に、食感や味わいに広がりをもたせ、穴子で包んだ「洋風ちまき」というところでしょうか…?
Mousse au yaourt et terrine de pamplemousse.sauce coco et au tapioca
ヨーグルトのムースとグレープフルーツのプレッセ ココナッツソース
 ムシムシと熱いこの時期は、サッパリ爽やかな南国気分で・・・。
女性には特に人気のヨーグルトを、口溶けも軽〜く、優しい酸味のムースに仕上げ、トロピカルな味わいの
お馴染みタピオカ入りココナッツソースと組み合わせてみました。
 柔らかな組み合わせにインパクトを与えてくれるのが、グレープフルーツのプレッセ。
ほろ苦く、ツンとするグレープフルーツの酸味を凝縮したゼリー寄せと共に召し上がって頂きます。
 3種のマリアージュは、鬱陶しいこの梅雨時を吹き飛ばしてくれるかどうか・・・?お楽しみに・・・
☆  ☆  ☆
 最後に、『仔鳩のパイ包み』をご紹介して・・・  
   
   ・・・オヤスミなさい。
No.68
2007年6月11日(月)
5、6月の近況とお料理…
 今月の『料理王国』(2007・7月号)・・・、見ました? 届いた内容を見たら、なんとタイムリーな発売!
題名も、『 日本のフランス料理100年史・前編 』。…この月刊誌、氏に、是非読んで貰いたいなぁ・・・、
と思ったが・・・、まっ、どうでもいいっスね。 とはいえ、早々にお客様や、知り合いから様々なお話が・・・。
詳細は、ここでは伏せときましょう。(もう、これ以上難しく、ややこしくしてはいけません)

 それにしても、前回の日記は大量の文字でしたね。読み応えがあったでしょう。
一年前から比べると、打ち込みが格段に早くなってきたからあんなにたっぷり書いたんだろうなぁ…。
たぶん、以前だったら書きたいことはいっぱいあっても、あまりの遅さで、とっくに撃沈していただろうに…。
 なまじっか早くなったものだから…。 いいのか、わるいのか…?

 さぁ、来週から『サロンドルイーズ』が始まります。早速準備に入らねば・・・。
その前に、日記を見て下さるサロンのメンバーの皆様へ、お詫びと訂正のお知らせです。
先日送りました出欠案内の葉書の日付が間違ってました。
19(水)20(木)21(金ではなく、
20(水)21(木)22(金)の日付誤りです。ご連絡頂く際、再度ご確認下さい。申し訳ありません。

 しばらく書き込みができそうもないので、5月後半から今月までの近況とお料理を、簡単にご紹介。
☆  ☆  ☆
 5月後半に集中していた、県本部、飲食連合会、食品衛生協会、
神喫飲平塚支部、防災委員会…各団体の総会や会合も無事終わり、
ひと安心。
 平塚市料理飲食業連合会の総会では、役員会で本年度予算案に
出してあった災害時協力事業への予算も無事承認されました。
 幾つかの質問もありましたが、50名近く集まって頂いた代議員や
理事の方たちにも、よくご理解して頂けたようです。
 何だか、流れのままに災害時協力委員会の委員長にされてしまい、
チョッと気合を入れすぎたせいかも…。まぁ、頑張っていきましょう(@_@)
☆  ☆  ☆

《平塚市との調印式》
 この災害時協力委員会、既に10数回余り会合を重ね、今年の推進課題は三つに絞りました。
  1. 災害時協力店プレートの作成。 協力店への配布。
  2. 地域別、避難所別の各地域責任者選考。各自治会との連携、協議。
  3. 9月1日の防災訓練に向けての調整。(企画書作成、他団体、関係各機関との調整)
 上左の写真は現在平塚市が備蓄している保存食
先日委員会を開き、上記No.3に向けて、今回避難所の食事を当連合会とコラボする、平塚市食生活改善推進
団体(ママの会)の役員の方を交え試食会をしました。
 味?・・・う〜ん、何ともいえない味でした。不味くて食えないと言う訳ではではないが…、
非常時であれば仕方ないにしても、「避難所では、せめて食事だけは楽しく」との飲食業連合会の趣旨としては、
何とかレベルアップした味に改善したいものです。自衛隊や関係各機関のパフォーマンスと共に、当連合会の
パフォーマンスが、市民の方に興味をもたれる訓練になれば大成功・・・なのだが?
 あと二ヵ月半、市や関係団体との検討、調整…と山積ですが、頑張っていきましょう!
☆  ☆  ☆
ここのところのお料理も少し・・・
 両親の畑から毎日収穫される、
新鮮な花付ズッキーニ。 料理に
合せ、花の中に様々な詰物を・・・
リ・ド・ヴォー、魚介、野菜…等々。
 左の写真はこんがりムニエルに
されているところ。
( 白アスパラも…)
 今年の畑は、玉葱も大量収穫。
実が締まり、甘味ものって、抜群
の出来!洋食ではたっぷりと使う
大切なベース素材です。
 6月、今年最初のサマートリュフ
が入荷しました。
只今様々なお皿に登場しています。
 香りは冬のものに及びませんが、
初夏の季節感は感じていただける
でしょう。
 毎日、何かしら描いています、
人気の記念日プレート。
皆さんの喜びの声が励みです。

 右。『御食い初め』の一皿。
元気に大きくなって、フランス料理を
味わえるようになって下さいね、
・・・将来の常連さんに向けて!?
 お馴染み人気のソーモンフュメ。プリプリ「地イサキ」のマリネ。季節の三種盛り・・・等々、まだまだありますヨ。  
☆  ☆  ☆
 これから日毎暑さも増し、鬱陶しい梅雨が訪れますが、野菜たちの生育には必要不可欠な季節です。
美味しいものを頂くためには、私達も、鬱陶しさを潤いの季節と感じて、たっぷり満喫しちゃいましょう?? 
 とはいえ今年の関東は水不足とか…。暦の上では今日が入梅だが、恵みの雨は降ってくれるのか…?
No.67
2007年6月4日(月)
やってしまった・・・
 やってしまった・・・。いい歳こいて、若いのか、血の気が多いのか、・・・いや、やっぱりただのアホだった
のかもしれない…。 でもこのまま、「まっ、いっか」とはいられない性格だった。 その内容とは・・・

 先週の金曜日、平塚のタウン誌 『湘南ホームジャーナル』 に、こんなコラムが載っていた。
☆  ☆  ☆
鳥さんの料理教室 【No.100】
「日本料理が一番優れる」
 包丁を握って40年以上になる。日本料理に携わる仕事を選んだ事を幸せに思い誇りにしている。
最近になってその理由を北大路魯山人が言い切っている書に出会った。『日本料理の四季』第32号に、美術
評論家の吉田耕三先生が書いた「魯山人料理心得」の文中にある。
 魯山人は昭和29年にアメリカとヨーロッパを旅している。特にヨーロッパは43日間フランス料理、イタリア料
理、ベルギー料理と、料理研究の全く自由な旅をしている。 自分の舌で吟味するのが目的であった。アメリカ
ヨーロッパでは、人々はトースト、ハムエッグ、ハンバーグステーキ、ケーキ、コーヒー、ホットドック、ジュース
を中心とする食生活をしている。

 私は平塚に生まれ育ち、料理を作る事を生業としているため、フランス料理の料理人さん、中国料理の
料理人さんとも親しくしていただいている。 それゆえ魯山人が言っている歯に衣を着せぬ辛辣な料理評は
書くのに戸惑ったし、申し訳なく思ったが、今世界中が日本食ブームで日本料理が高く評価されている時代で
あるから許してもらい、その一部を引用させてもらった。

  「フランス料理の美味くない理由、それは素材の不良である。 料理の良否というのは素材の良否がもの
 をいうのである。
 『不味い』 素材、これを旨いものに是正するという料理法は由来、発明されてはいない。
  『不味い』ものを旨いものに直すことは絶対不可能という鉄則がある。私が料理テストに歩いた所は米、英、
 仏、独、伊で、いずれも肉食国である。ところがこの肉食国には不思議にも日本のような良質の牛肉はなく、
 殆ど問題にならぬ悪質の牛肉が欧米料理の素材として広く用いられている。
 魚類がない。絶無ではないが、日本に比して百対一といってよい。
  元来料理だの美食のいのちは、料理に用いる材料の素質が良か否かがものをいうのであって、料理の
 工夫など人間の考える仕事はたいしたものではない。
  日本料理の調材は魚介、鳥、獣、蔬菜、果実とその良材は山海に満ち、そのままが美食である。
 料理人の工夫は敢えて必要が無いくらいまでに、日本は美食に恵まれ、しかも豊富である材料の勲功は
 「九割」として可い。日本には何処如何なるところにも良水がある。日本に優る良水が欧米にはない。
 この良水で育った牛も豚も鳥も野菜も米も総てが旨いのだ。
  そうした食材の種類、特質、持ち味を、たゆまぬ努力を重ね、体得する事が日本料理に携わる者の
 使命である」 と結んでいる。
  
  原文はもっともっとフランス料理、中国料理について、けなしていて鋭い文であるが遠慮しておく。
 狭い平塚だから、皆と仲良くしたいからね。

         【 湘南ホームジャーナル 2007年6月1日号 】
☆  ☆  ☆
 内容を見ると、ウ〜ンよく分かってないなぁ。なんか挑発的? でも、ご本人もそんなことは、さらさらない
ことくらいは分かるんだが・・・。でも引用するという事は、自分自身の思い、考えを代弁している文、という事
だし・・・、それがそうであるならば、仕方のないことだが、もし理解が乏しいのであればご説明も吝かでは
ないんだが・・・。
 しかし何度読んでも、この内容を見る限りこのまま知らんぷりは、どうも俺の性に合わないなぁ…。
湘南ホームジャーナルだけには、ちょっとだけでも意見を言わないとマズイぞ・・・と、思い、いろいろ書いてみ
たが、黙って出すには、ご主人とは微妙にお付き合いがあるだけに、何のアプローチもしないまま新聞社に送
るのも筋が通らんし・・・かといって、このまま腹に抱えて、何もなかったような顔をしてお付き合いをさせて頂く
ような性格ではない・・・。考えたあげく、その週の定休日に、早速、下の文を持って御主人のところへ伺った。
☆  ☆  ☆

   2007年6月1日号 「鳥さんの料理教室 No.100」 の記載内容についての意見です。

 私は現在、ご主人とは面識もあり、長くはありませんがお付き合いもさせて頂いております。氏の見識の
深さ、技術の高さは周知の通りで、私自身も尊敬している一人ですが、過日のコラムに関しては、少々疑問
が残りましたので筆を執りました。
 コラムの中で、他分野に関して書かれた50数年前の料理評、まして、あの高名な「魯山人」の文を引用され、
現在の料理界に当てはめるのはいかがなものでしょうか?
 他分野、あえて申せば、西洋料理界の、ここ五十余年の変化、進歩、そして現状をご理解した上で引用し、
書かれたのでしょうか?

 氏は日本料理界の要職を務める重鎮であると同時に、平塚では村井弦斎を題材とした「弦斎料理研究会」
の会長もされており、その発言等には大きな影響力があります。
 コラムでは他分野の方々に申し訳なく…、皆と仲良くしたい…、と補足してありますが、文中に書かれている
ような西洋料理に対しての認識は、いかがなものでしょう。

 以前、氏から弦斎の著書「食道楽」をテーマに「各分野の料理人との交流を深めていきたい」旨のお話を
頂き、現在私自身も平塚で西洋料理を生業としている関係上「食道楽」の文中に半数以上登場する洋食部
分を、研究会の中でお願いしますとのお話を頂いているが故に、今回のコラムは、氏の他業種に対しての
ご理解に、少々疑問を禁じえません。

 もし今の洋食界、中でもフランス料理界の近況をあまりご存知でないのであれば、拙いながら、ご説明さ
せていただく事も吝かではありません。

   コラム中の引用文で、疑問と感じた事を数点挙げます。

1.  魯山人、昭和29年の渡航時の批評。50数年前のフランス料理から、現在のフランス料理への変遷を、
  魯山人の文ではなく、ご主人自身がご理解してらっしゃるでしょうか?
    (魯山人も、もし今の時代に渡航していたら、その見方も変わると思うのですが…。逆に、今の日本の
     「食への不道徳さ」を嘆くのではないでしょうか)

2.  文中にあるハンバーグ、ホットドック…等々、これらは欧米どうのこうのではなく、現在、世界中で氾濫
  するファーストフード系の料理で、一部ではジャンクフードと  呼ばれている代物です。
                                           (中にはしっかりしたものもありますが)
    (今では、世界規模でスローフード運動、地産地消等が盛んになり、食の安全が唱えられる時代、
     賢明な読者なら、今の日本を一番不安に思っているでしょう)

3.  現在、世界中で日本食ブームが起こっているのは、日本料理の良さは勿論ですが、中でも魚や菜食
  中心の、日本食のヘルシーさが魅力だともいわれています、
   昨今、欧米などで問題になっている肥満やカロリー過多を認識しだした反動から、ダイエットや、健康と
  いう部分に重きをおいたブームであるとの指摘もあります。
   また、魚介類や、刺身等に興味や嗜好が向いているのは、牛肉のBSE問題や、鳥インフルエンザ等
  による食肉文化圏が抱える肉食への不安から、魚等にその矛先が向いているのも周知の事実です。

4.  「食材の種類、特質、持ち味を、たゆまぬ努力を重ね体得する事が日本料理に携わる者の使命である」
  と、魯山人の文には書かれている。まさにその通りです。
   でも、これは日本料理だけのものでしょうか。
  今現在、たゆまぬ努力を重ねているのは各料理界でも同じだと思うのですが。
  これは料理界間の違いではなく、各料理人の違いだと思います。
   料理をするうえで、先ず素材、材料が第一、最優先ということは、昔はいざ知らず、現在では私達の
  業界でも、最も大切にされている事実です。

 少なくとも私の友人、知人、そして多くの西洋料理人たちは、私自身もっと見習わなければと頭が
下がるほど、誠実に、そして真摯に食材と向き合い、日々修練研磨を重ねているのを、目の当たりに
しているからです。

 引用された魯山人の文中に書かれている、水、肉、各々の素材等の話については、まだまだ意見があり
ますが、後は、ご主人と直接お話をして、もっと理解を深めていきたいと思っています。

 これから広く料理界を束ねていく方のコラムとしては、今回は少々疑問を禁じえなかったので、筆をとら
させて頂きました。

 副題の「日本料理が一番優れている」。 それはそれで良いのです。その事についてはそれぞれの方が、
自身で思うことですから…。 加えて申せば、私自身も日本食は大好きです。その伝統や、日本人の心と
文化を継承している日本料理は、私達にとっても誇りです。

 これは、いち業界の話であったり、身銭を切って買い求めた書物等であるならば、各人の主張は自由です。
しかし「湘南ジャーナル」さんのように、不特定多数の読者が読まれる、メディア色、マスコミ色の強い貴誌
におかれましては、他方の意見にも耳を傾けて頂けたらと願っています。

 なぜなら、私達もご主人同様、自分達の携わる料理に「誇り」を持っているからです。

                                     フランス料理「マリー・ルイーズ」  尾鷲幸男
☆  ☆  ☆
 お昼時、遅い時間のほうが昼食後、ゆっくりお話ができるな…と、簡単な昼の懐石を頂いた。
デザートが出る頃、仲居の方に、「ご主人、お手すきでしたらよろしいですか」と尋ねると、「今日は用事で出
かけてるので」との事・・・。ガクッ!(超空振り!)
 それにしても、不在でもこれだけ質の高い料理を出すのは、さすが!、と妙に感心した。
帰りがけ、俺の店の名と、氏名を名乗って「ご主人とお話がしたかったので…」と、伝えてきた。

 まぁ、名前も伝えたし、今日来たことで、何となく分かってくれれば後日連絡があるだろうなと思い、
これは神さんが、余計な波風は立てるなヨっ。て事かなと思い直した帰り際、玄関の入り口部分に、例の
コラムの拡大コピーが山と積まれてあるのを見て、やっぱり分かってないのかなぁ・・・やっぱり来て良かった、
ゆっくり話せればもっと理解して貰えたのに…と、。妙な残念無念さが込み上げてきた。
 考えるもなく、早速、新聞社に「意見書」を送ってしまった。
まぁ、あとは新聞社の人が、どう捉えるかということだな・・・。ご主人とはいつでも話せるし・・・。
 それにしても、今回もやっぱり、俺はただの血の気の多い、アホだった。
 ☆  ☆  ☆
 またもスタッフからお叱りの声が…。「ただでさえオーバーワークなのにっ!勝手にして下さいっ!」 …って、
まぁ、どうなることやら・・・? この後、何かあったら後日談は報告します。
 これがブログだったら、いろんな意見がきけるのになぁ…なんて今回は思いました。勝手ですよね・・・。
(もしご意見やアドバイスがございましたら、FAXなりお電話でも・・・)

 最後は無農薬、有機栽培なんて能書きの必要の無い、【スパルタ親父農法の畑】をご覧になって・・・
おやすみなさい・・・m(_ _)m
 紋白蝶が十数羽、気持ち良さそうに舞っていました。空中写真は中々難しく、一瞬着地したところをパチリ!
虫達も元気に遊びまわる、健康な畑です。綺麗に手入れされて・・・親父、お袋に、感謝デス!m(_ _)m
No.66

第二幕…

   …んで、平塚タウン誌のコラムの件が、チョッと進展がありましたので…ご報告。
  ご主人から連絡がありました。電話で「今度ゆっくり飲みながら話したいね…」…等々の連絡を頂き、ご主人の
 都合の良い日を連絡下されば、こちらから出向きますとの約束をしました。
 近々、お会いしてゆっくり話してきます。
  タウン誌の方でもチョッと進展が…。2週間後、葉書が届き、
  「…真摯に受け止め…これからも貴重なご意見を宜しくお願い…(割愛)』、…等々のご返事を頂き、
 今回の件は、まぁそれなりに一件落着…。何とか軟着陸ってとこかな…。
  (それにしても葉書の差出人の名を見てビックリ!4年前、マダムが他界した時、紙面の4分の1を割いて
 マダムの記事を書いて下さったY女史ではないか…。今は編集長になっておられた。二ヶ月前にもお会いした
 のだが、こんな形でまた連絡を頂くとは…。まぁ、俺のこんな気性は変わらんので許して下され。涙を流しな
 がら取材して下さったあの時の事は、今でも心に残り感謝しております)


第三幕…

…んで、そのひと月半後連絡があり↓
→ http://www.m-louise.com/diary07.7.html#torisan2
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