2006・2月のメニュー
 今年の第1回目はちょっと趣を変えて、平塚に居を構えた小説家・村井弦斎の著した明治の大ベストセラー
『食道楽』の中から選んでみました。この本は当時、同時代の夏目漱石を凌ぐ人気だったそうです。
 明治の料理?何か古そうな料理。・・・と思われるかもしれませんね・でも、これが調べてみると私の歩んで来
たフランス料理のルーツととても重なるんです。
 私の修行時代の師、水口多喜男氏は大正6年生まれの88才。
 水口氏の修行時代の東京麹町「東洋軒」は明治後期創業。「横浜ニューグランドホテル」は昭和2年創業だが
 氏の師匠、兄弟子たちは明治初期から東京、横浜、神戸、大阪・・・等々で開業していたホテルやレストランに
ルーツがあり弦斎氏が『食道楽』執筆時、それらの料理人たちと交流親交があったのは間違いなく、文中に記
れている大半の西洋料理は、当時のフランス料理書の文献とほぼ一致します。そしてその時代の西洋料理の重鎮
さたちも範としていたのは、やはりフランスの名料理人たち。
 時代的には、A・カレームあたりから、U・デュボワ、E・ベルナール…等々。後のA・エスコフィエやP・モ
ンタニエに至っては彼らの書は決して古くはなく、今でも私たち多くのフランス料理キュイジニエのバイブルに
なっています。
 しかし、その書の中に書かれているとおりに現在作っても今の人たちの嗜好には中々合いません。これは至極
当然の事です。時代の流れと共に生活様式も変わり、嗜好や技術も大きく進化しているのですから・・・
『食道楽』を読みながら、フランス料理の原書を繙いていくと、現在私たちが歩んでいるフランス料理の伝統や
歴史がしっかりと継承されている事に改めて気付かされます。
 今回はそんな明治からの文明開化的料理『食道楽・冬の巻』の中から選んでみました。
 ‥と、ちょっと難しそうな話ですが、そこは『サロン・ド・ルイーズ』。お料理は家庭でも簡単に作れるよう
にしっかりとアレンジしてありますヨ。お楽しみに・・・
MENU

Potage Saint-Germain
グリンピースのスープ



Pate' de poisson en croute.Sauce Normande
お魚のパテ パイ包み焼き ソース・ノルマンド



Fondat Chocolat
フォンダン ショコラ



カフェ    パン


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2006年2月のお料理教室
会食風景

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